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ファーブル日記

2014/10/23

アメリカの病院研修

ファーブル日記の更新が少なくて、久しぶりの書き込みです。

 

 先日、腫瘍科を一週間休診させていただき、アメリカのテキサス州ヒューストンにございます、

『Gulf Coast Veterinary Specialists』という、有名な病院で研修させていただきました。

 

ここは、基本的に紹介症例のみの診察を行っている2次病院施設です。

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 写真はエントランスですが、地上と同じ高さにあるのがこのエントランスと駐車場で、

地下というかおおきなくぼみの上に建設された巨大病院というのが適切かもしれません。

 

勤務しているスタッフは、総勢100名はいたのではないでしょうか?というくらい、この下には大きな施設があります。

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病院内の構造は複雑で、最初は広すぎて迷ってしまうくらいです。

 

この病院は各科で専門医が診察や、手術を行っており、外科、腫瘍科、眼科、エキゾチック科にわかれています。

各科で受付や診察室は区画されており、そうですね、診察室は全部で30部屋、手術室は5部屋、入院室は数えられないくらいありました。

 

私はその中の腫瘍科で5日間研修させていただきました。

腫瘍科では専門医の先生が2人いらっしゃいまして、一日20-30例ほどの患者が訪れます。

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写真は腫瘍科の処置室で、身体検査や細胞の検査、抗がん剤などがここで行われます。

ここだけでファーブルの処置室の2倍はあったと思います。

 

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この写真はその日の抗がん剤予定のチェックリストで、行うべき検査内容や使用する抗がん剤が記載されているボードです。

この日は6件の抗がん治療が行われる予定になっていました。

 

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地下2階には放射線治療が行える施設もあり、1日平均5例は治療をうけていました。

放射線治療が行えると、様々な腫瘍の治療にさらに幅をもたせることが可能です。

アメリカでもおそらくそうだと思いますが、大学以外で放射線治療機があるところは日本でも非常に少ないのが現状です。

 

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5日間の短い研修でしたが、アメリカの専門医の先生の考え方や治療方法は非常に勉強になりました。

獣医学的なことだけでなく、病院のシステムなども参考になり、今後のファーブルにも活用していきたいと思っています。

腫瘍科のスタッフだけでなく、病院の皆さまに感謝しています。ありがとうございました。

 

腫瘍科担当獣医師

西戸