ファーブル動物医療センター

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ファーブル日記

2014/6/12

私たちのするべきこと

ファーブル日記がお休み気味になってしまい、久ぶりの書き込みです。

 

このお題「私たちのするべきこと」

これを書こうと思ったきっかけは二つあった先日の出来事があったからです。

 

一つ目の出来事はファーブルを卒業された先輩獣医の先生より電話があったことです。

先輩の飼い犬が腫瘍になって困っているとのことで私に電話がありました。

その方はアメリカに住んでいらっしゃるのでアメリカの腫瘍専門医に受診しているにもかかわらず、後輩の私なんかに電話をしてきたのです。

 

実はその先輩、私がまだ獣医師になりたての時に教育してくれた方であり、その方と電話で様々な話を交わしていくなかで、

ふと感じたんです。

「先輩にこうして逆の立場としてアドバイスをしているんだな」と。

 

結果的にはアメリカの腫瘍専門医に受診していますので手は尽くされており、少ない情報でしか伝えられませんでしたが。

先輩からも私の知らないことを教えていただき、まだまだ勉強すべきことはたくさんあると再認識しました。

時代は流れているんですね。

 

もう一つは腫瘍科にかかっている飼い主様からの一言でした。

「先生、これからも動物をたすけるために頑張って下さい」

些細な一言のように感じますが、すごく私の胸に響いてきたんです。

その理由は、この言葉こそが私が獣医学を志そうと決めた言葉だったからです。

 

思えば今の知識は教科書に書かれていることはほんのわずかであり、

そのほとんどは周りの先輩や後輩の獣医師、飼い主様、来院された動物達から学んだことなのです。

 

まだまだ勉強しなくてはならないし、動物をたすけなければならないんだという気持ちを忘れずに日々の診療に取り組んでいこうと思います。

 

腫瘍科担当獣医師 西戸