お話の前に
腫瘍科の休診で飼い主様へはご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
休診中にラスベガスへ行ってきました。
これだけだと、「遊んできたな」 と思った方が多いと思います。
実際診察時、こんな会話がありました。
「休診ってまたどこかに出張ですか?」
「ラスベガスです。が、遊びに行くのではなく勉強しに行きます」
「ラスベガスで勉強なんてできるんですか?」
「ラスベガスには立派な施設があるんです」
誰も信じてくれないお話ですよね。
私も最初はそう思っていました。
ひどいことに、帰りのラスベガスで乗ったタクシーの運転手との会話もこんな感じでした。
「ラスベガスへは仕事で来たんですか?」
「勉強しに来ました」
「ギャンブルの勉強ですか?」
「ギャンブルは少し負けました」
これはジョークなのでしょうか、会話になってませんね。
現地の人ですら、理解できないようです。
でも実際はみっちり勉強するんです。
朝は7時20分にバスに乗って8時にはもう講義が始まるんです。
そして夕方5時頃まで缶詰状態でヘトヘトになって帰る。これをみっちり3日間繰り返します。
勉強する場所は町の中心から車で15分ほど離れたところにありますが、勉強する施設としては非常に良い環境です。
今回のテーマは全て外科手術ですが、肝臓、胆嚢、腸管、副腎、膀胱、尿管など盛りだくさんでした。
こちらが講義と実習をして下さった先生方です。
解剖学的なこと、手術手順の詳細など幅広く質問に答えていただき、疑問点が一気に解消しました。
特に今回は肝臓、副腎の外科手術に関して、本当に勉強になったと思います。
夜は実習に参加した先生方と仕事やプライベートの話で、本当に充実した時間が過ごせます。
日本全国のいろいろな場所から先生方が参加されますので、新しい出会いがあるのもこの実習のよいところだと思います。
参加できる機会があれば、また行きたいと思います。
腫瘍科担当獣医師 西戸